今は たくさんのモノが安く簡単に手に入るようになりました。昔は 高価だったモノも、時代の変化と共に 無理なく買えるようになり、選択の幅も広がり とても便利で 物質的に豊かな時代だと言えるんだろうなと思います。

それと同時に、モノが溢れ、余って廃棄されることもたくさん増えました。特別欲しくも無いけれど 安いから買っておこう、使うかわからないけれど とりあえず買っておこう、流行ってるから買っておこう、私自身 そういう買い物をたくさんしました。そんな風に買ったモノは 雑な扱いになり、買ったことを忘れ放置され、やっぱり要らなかったと捨てることが大半です。
そんな買い物をたくさんしてきた私ですが、今帽子を作っている中で強くある思いは「長い間 大切に使いたいと思えるモノを作りたい」という気持ちです。
安いから、使うかもしれないからという買い方をしている時は 物質的には豊かになっても、心は満たされず、砂漠のようにどんどん心は渇いていきました。モノはたくさんあるのに、虚しいのです。
ある時、娘がこけてズボンに穴が開きました。ちょうど 刺繍糸があったので 娘が好きな色でお直しをしたんです。

それを見た娘は 「かわいい!ありがとう!」とすごく嬉しそうに喜んでいました。その姿を見て、少しほつれても お直ししながら長く使いたいと思えるモノを持ちたいし、作りたいと思いました。娘は それ以降、こけて穴が開く度 「縫って♡」と持ってくるようになり 今ではお直しされたズボンが1番のお気に入りになっています(^^)
作り手として 長く大切に使ってもらえるのは これ以上にない喜びです。少し傷んだ所は その都度繕って メンテナンスをしていく、何年も何年も 時間を共にしたいと思えるパートナーのような存在になれる作品を作っていきたいなと私は思います。
Nunome.
コメントを残す